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黒いスーツ

インターンシップと学生とのつながり

インターンシップの目的

ここ数年の採用の現場のトレンドとして「インターンシップの導入」というものがあります。
インターンシップとは、正式に採用をする前に学生など就職希望者を対象として行われる訓練のようなものであり、希望者は実際に企業内部でその業務を手伝うことになります。

インターンシップのよいところは、学生にとっては就職をする前にその企業内部の業務内容や雰囲気をつかむことができるということであり、複数の企業の内部を比較することで、自分の適性や希望をはっきりさせていくことができます。
反対に、企業側にとっても就職を希望する学生から、自社に適した仕事をしてくれる人を見極めることができ、面接やエントリーシートだけではわからないような個人の適性を判断することができます。

インターンシップの趣旨の相違

しかし、インターンシップを希望する学生を数人みていくと、必ずしもその趣旨を理解して参加しているわけではない人もいるように見受けられます。

今どきの学生さんというのは、携帯やスマホを小さいころから頻繁に使って友人の輪を広げているせいか、コミュニケーション能力が低い人が多いように感じます。
このことは以前から気がついてはいたのですが、インターンシップに参加する学生の場合それがより顕著であることが最近になってわかってきました。

というのは、実際にインターンシップに参加する学生さんたちの意見をいくつか聞く機会があったときに、どうしてインターンシップをすることにしたかという質問に対して「人事担当の人と仲良くなることができるから」「人事とつながりがもてるから」といったことを堂々と挙げる人がいたからです。

インターンシップの本当の意味

確かに面接のための短い時間ではなく、仕事を通じた学生さんとのつながりをもてるということは人事としてはありがたいことです。
ですが勘違いをしてもらいたくないのが、それはあくまでもその希望者の適性を見極めるためです。

学生さんの中には、人事の人と個人的に仲良くなれば就職のためのエントリーをしたときに、自分のことを優先的に採用してくれるだろうという期待をしている人もいるようですが、それは残念ですが少し趣旨が違っています。

もちろん、中には本当に仕事を一緒にしたいと思い、人事として採用する場合もあり、過去にはインターンシップに参加した一人の学生がとても優秀な人材で、その学生と同じ学生寮に住んでいた友人も参加しており2人同時に採用した、というケースもあります。
その2人は早稲田大学の出身でしたが、調べてみると早稲田大学の学生寮での活動は結構頻繁にあるようで、日本学生のみならず海外の留学生を受け入れられるように国際学生寮もあるとのことでした。

このように、学生寮などの共同生活を通してコミュニケーション能力だけではなく、海外留学生との関わりの中で価値観や視野も広くなるのかもしれないと感じましたね。

今後も、採用する側として多くの学生と関わることになるでしょうから、「この人ならうちで長く働いてくれるだろう」という確信を持って良い人材を採用できる目を養っていきたいですね。