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若手にとっての「やる気」とは

「ぶら下がり社員」を知っていますか

確か1~2年前でしたか、
「ぶら下がり社員」というような名称がメディアなどで聞かれるようになっていたかと思います。

ぶら下がり社員とは、仕事に対して何かやる気や前向きな姿勢があるわけではなく、
かといって特に悪い行動をするわけでもないままなんとなく企業に勤務している従業員のことです。

特にぶら下がり社員として挙げられていたのが30代前半くらいの若手と中堅の間くらいの存在の従業員で、
出世コースに乗りたいとも思わず、
首にさえならなければよいとばかりに手抜きできるところはとことん抜いて、
あとは叱られないようにほどほどの仕事をしているという特徴があります。

人事や直属の上司としては、そうした無気力なものの考え方や仕事への姿勢に文句の一つも言いたいところですが、
かといって特別に何かよくないことをしているわけでもないので注
意のしようもなくそのままなんとなく雇用を続けているということが問題視されました。

私も人事の一員として、
こうしたやる気もないけどやめる気もないという
従業員の扱いについては非常に悩ましく思えてしまうところです。

企業の体質がぶら下がり社員を生む

どんな企業にもこうした ぶら下がり社員というのは1人2人いるものでしょうが、
問題なのはその課全体がそうしたぶら下がり社員化してしまうということです。

一度ぶら下がり社員化してしまった人たちに再びやる気を起こさせることは容易なことではなく、
一旦は研修や他の仕事を任せるようなテコ入れをしても、
その仕事に慣れてくると結局はもとの考え方に戻って流すだけの業務になってしまいます。

なぜこのようなぶら下がり社員化が起こるかとうことを自分なりに考えてみたのですが、
それはやはり企業全体の体質や上司の態度が大きく関係しているかのように思えます。

入社したばかりの時期から「ここにはぶら下がっておこう」と思っている人はほとんどいないわけですから、
その気持は入社後の様子から起こることと予想がつきます。

特に今の30代というのは厳しい就職活動をくぐり抜けてきた勝者ではありながら、
実際に入社してみたら上司は先づまりをしているほどで昇進の可能性も乏しく、
企業も安全策を優先して若手の意見を聞かずに従来までの枠を外れない
営業方法に終始しているといった様子を目の当たりにしています。

ぶら下がり社員というのはある意味、
そうした企業に見切りをつけて仕事は「つまらないもの」という自己暗示をかけているのではないかと思います。