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広がらのでるスーツの男性

会話の隅に出てしまう人柄について

とっさに出てくる言葉が人柄

インターネットなどで面接についての採用希望者からの話を見ていくと、
世の中には信じられないようなひどい面接をしている企業もいるようです。

私が同じ人事部として特に許せないなと思うのが、
いわゆる「圧迫面接」をするという企業です。

念のため説明をしておくと、この「圧迫面接」とは面接する企業担当者がわざと
(?)採用希望者の前で高圧的な態度や失礼な態度をとるといった方法です。

実際の体験談などを読んでみると、
「あなたのような三流大学を出た人に、当社で何ができるんですか?」や、
「ウチは結構厳しい業務が多いからね。あなたはひ弱そうに見えるし、無理なんじゃない?」
といった見た目や経歴だけで一方的に決めつけられた判断での
暴言をかなり失礼な態度でぶつけられたというものが見かけられました。

企業担当者側に言わせると、
それでキレるかどうかその人の本性を見るためにやっていると言いますが、
面接を担当したことのある私にしてみれば、
例え演技でも初対面の人に対してそんな態度をとることができる人の人間性にはかなり疑問符を点けざるをえません。

さすがにその方法ではよい人材確保ができないとわかってきたのか、
最近ではあまり圧迫面接をする企業は減ってきているようです。
しかし代わりにもっと間接的な手段でその人の人柄を見るという方法がとられるようになっています。
例えば、あまり企業面接では聞かれないような変わった質問をわざと投げかけてみるという方法です。
普通面接をするときに聞かれる項目と言えば「当社に入りたいと思う志望動機は?」
「当社に入ったらどんな仕事を担当したいですか?」
「福利厚生面などで気になるポイントなどはありますか?」といったことだと思います。

面接を受ける側も上記のような内容にはきちんと事前に答えを用意してきているので、
あまりにも突飛な返答を受けることはありません。

そこで、その場で考えなくては答えが出せないような質問をしてみることで、
その人の考え方や態度の変化を見極めるのです。

友人はあなたを映す鏡

私が今まででおもしろいなと思った質問が、
上司が面接のときにしていた「自分の性格について、
友人などから何か指摘を受けたことはありますか?」というものです。

自己PRとして長所や短所を述べることはありますが、
他人からの評価について聞くというケースはあまりないでしょう。

新卒の学生などでは、大抵きょとんと目を丸くして考えます。
採用の場面において、
大切なのは自己分析ですからそれをお仕着せではなくきちんと自分の頭で判断することができるかが分かれ目になります。