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重ねてある本

人事の仕事をするようになって

いきなり人事部に!

新卒で都内の某中堅メーカーに無事就職をすることができた私ですが、
まさか研修の直後に発表された配属先が人事部になるとは思いもよりませんでした。

人事部といえば、学生時代の就職活動中にかなりの数の企業でお世話になった場所です。

少しでも人事部の人に好かれようと研究をしてエントリーシートを作成してきた私が、
まさか今度はそんな書類を受け取る側になると思って、とても複雑な気分になったものです。

20代で人事部に配属になったときには当然のことながら一番下っ端でしたが、
それから数年の勤務をへて、最近は先輩社員としてそれから新たに配属されてきた後輩たちの教育係になる立場にもなりました。

配属をされたときに持っていた私の人事部のイメージとしては、
採用をメインとして年中活動するものと思っていたのですが、実情はもう少し幅広い内容が業務となっていました。

具体的には、採用のための手続きや実際の面接までの段取り、
採用したあとの新人研修と教育プログラムの作成、各課の給与計算や労務管理、
さらには人員が適当に配分されているかの人数や資質の管理までが含まれます。

最も、まだ入社歴の浅い私などは決定権が含まれる複雑な業務をすることはほとんどなく、
主に必要書類の作成や提出、若手社員への研修が任されます。

最近は年功序列式の退職金制度や、
天引きによる財形貯蓄の廃止といった従来までの給与計算方法が変更されてきているので、
対応するための他社等資料集めも重要な業務となっています。

とりあえず今こういった経験を積むことで、経理や財務部署へのキャリアアップにもつながりますし、
ある税理士事務所などの求人サイトでは一般企業の経理部門や財務部門への求人も多く出ているようです。

人を見るお仕事は難しい

昨年からは、説明会での説明担当責任者として出席をしたり、
一次面接での選考にも加わるようになりました。

それで少しずつわかってきたのが、一見同じように見える新卒の学生であっても、
その人の個性やポテンシャル・キャパシティーはかなり違うということです。

学生自体には年代の違う人も多く含まれるボランティアなどにもよく参加をしてきたので、
人を見る目には自信があったのですが、残念ながら実際に採用を担当してみるとそれほど成功例は高くありません。

この子は期待できる!と自信を持って上司に推薦をした新入社員が、
入社後1ヶ月程度で無断欠勤をしてきたときには、かなり気持ちがへこんだりもしました。

ここ数年の間の変化としては、新卒よりも中途採用の人の割合が増えてきたようです。

もっと人を見る目を養いたいと思うとともに、
確実に自社にマッチする人材を獲得する方法はないものかと、今真剣に考えているところです。